新規開拓の罠
「このままではジリ貧だ。何か新しいことをやらなければ…」そう決意する経営者の皆様へ。良かれと思って打った手が、なぜか裏目に出てしまう新規開拓の罠について解説します。
頑張っているのに儲からない消耗戦に陥る根本原因と、失敗確率99%の最悪の一手を避ける方法をお教えします。限られたリソースで売上と利益を最大化する正しい戦略地図を手に入れましょう。
印刷会社三代目社長の失敗談
創業50年の印刷会社の三代目社長は、ペーパーレス化の危機感から「Webマーケティング支援や動画制作サービス」という新事業を始めました。しかし結果は惨憺たるものでした。
営業の混乱
ベテラン営業がIT用語に四苦八苦し、顧客の信頼を失う
利益の薄い案件
安いホームページ制作など単発案件ばかりで利益が残らない
本業への悪影響
印刷事業にリソースを割けず、既存顧客の品質要求に応えられない
新規開拓の3つの鉄則
01
まず「戦場」を間違えない
「新規事業」と「新規開拓」を同時にやるのは最悪の一手です。「新しい顧客(予測不能)×新しい商品(予測不能)」は無謀な賭けです。
02
「数打てば当たる」の幻想を捨てる
新商品開発は大企業の戦略です。中小企業は実績のある既存商品で、まだ見ぬ多くの顧客の扉を叩くべきです。
03
「やらないこと」を冷徹に決める
年間1億円の目標なら、1社1,000万円で10社、100万円なら100社、10万円なら1,000社必要です。平均単価の線引きが重要です。
あなたの戦略地図を作ろう
今すぐ紙とペンを取って、この問いに答えてください
「来期、我が社が新規開拓で獲得したいお客様1社あたりの、理想の平均受注単価は、いくらですか?」
その数字が、荒波を乗り越えるための、あなたの会社の「戦略地図」における最初の、そして最も重要なコンパスの針路となります。
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